皆さま、こんにちは。福岡県中小企業振興センター専門家派遣アドバイザーの
林です。
今回は《経営計画の有効な活用方法》ついて考えてみたいと思います。
経営計画では、目標数値(売上高や利益)を達成するために何をするのかを明示することが一般的です。
各部門に割り振った数値目標について、達成のために何に取り組むかということを計画します
(行動計画、アクションプランなどと言われます)。
このアクションプランを組織の細部や、社員個人にまで落とし込んでいる会社があります。人材育成のスキルマップに近い内容を、経営計画の中に織り込んでいる会社もありました。
もちろん、会社の理念やビジョン、規模やその他の社内制度の有無などにより、経営計画書にはそれぞれ個性があると思います。
しかし、重要なのは企業の目標の中で社員個人の役割と行動を意識させることです。そして、経営計画を策定する際には、会社の末端までその考えが浸透して行動へと促されるように工夫するということです。
このような経営計画を策定するのには少々手間がかかります。社員が本音を打ち明けてくれず、結果としてトップダウン一辺倒の経営計画になってしまうということもよくあります。
このような場合は、外部の専門家を活用することが有効です。中期経営計画は数年に一度策定するものですから、その機会を利用して外部の人に社員の本音を引き出してもらうというのも良いと思います。
人材の確保が難しくなっている今、社員の皆さんの力を引き出して会社が一丸となるように、経営計画の策定にひと手間加えてみませんか。