皆さま、こんにちは。
福岡県中小企業振興センター専門家派遣アドバイザーの林です。
今回は製造業の現場改善にスポットを当ててみたいと思います。
製造現場への改善要求として代表的なものはQ(品質)、C(コスト)、D(納期)と言われます。製造業の皆さまは、日々このQCDの改善に取り組んでおられると思います。
しかし、この改善がなかなか進まないと悩んでおられる経営者、責任者(工場長など)も少なくありません。
しばしば「不良率を低減したい(Q)」「原価管理をしっかりやりたい(C)」などの相談を受け、現場を見学させていただくことがあります。そして、よくアドバイスさせていただくのは「社長、そのような課題に取り組むための土台がまだできていないですよ!」ということです。
その土台とは、皆さまもよくご存じの5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)です。
5Sは非常に奥が深いので、これが完璧にできているということはほとんどないでしょう。
それでも「2S3定(整理、整頓。整頓を分解して定品、定量、定位置)」や「3S(整理、整頓、清掃)」が意識されている現場のレベルでないと、その先にあるより高度な管理は難しいと言われます。
製造現場は小さな改善の積み重ねです。よく「ABC~当たり前のことを、バカみたいに、ちゃんとやる!」と表現されているとおりです。逆に言うと、「2S3定」や「3S」が定着してくると、そこからグッとQCDが改善していく可能性があるということです!
それでは、次回は5Sを推進するためのポイントについて考えてみたいと思います。