皆さま、こんにちは。
福岡県中小企業振興センター専門家派遣プロジェクトマネージャーの林です。
全回のブログテーマである『人手不足』に関連して、業務効率化あるいは生産性向上の手段として情報化(IT化)が推進されています。
金額の大小があるとはいえ、情報化はそれなりの金額が伴う設備投資です。
たとえば、製造業であれば生産設備である大型機械の導入にあたって費用対効果を見極めます。また、業種に関係なく、人を雇い入れる場合にもやはり費用対効果を検討するのではないでしょうか。
しかし、情報化におけるシステム導入については費用対効果の検討が十分ではないように思われる事例が散見されるようです。
導入したシステムのごく一部の機能しか活用していない、残業時間や人件費率など特に何が変わったかよく分からない(あるいは検証していない)という声をよく耳にます。
その原因のひとつとして、情報システムはお値段が見えにくいという点があるのかもしれません。
(追加するアプリケーションやカスタマイズの価格が分かりにくい、システムベンダーによって見積りがまちまちなど)とはいえ、発注者である企業側もよく検討すべき点があるように思います。
情報化を進めると“自動的に”業務効率が上がるという幻想らしきものがあるのかもしれません。
しかし、一般的にいって情報化によって“自動的に”業務効率が上がる部分はほんの少ししかありません。
では、情報化投資の効果を上げるために検討すべきことは何でしょうか。
次回はこの点を考えてみます。