皆さま、こんにちは。
福岡県中小企業振興センター専門家派遣プロジェクトマネージャーの林です。
人手不足を発端とする生産性向上のニーズが強まっています。
皆さまも世の中のこの流れに応じた様々な取り組みに着手しておられることでしょう。
生産性向上は設備導入(特にIT・IoT化)だけで達成できるものではありません。
むしろ、それ以外の部分、すなわちヒトに関わる様々な施策のほうが重要かもしれません。
個人的な見解ですが、特に日本の組織における生産性の低さは『組織風土』に起因しているのではないかと思っています。
一例として、だれもがこんな経験したことがあるのではないでしょうか。
『自分の今日の仕事はほぼ片付いているのだが、まわりが残業をしているので帰りづらい!』
この現象をひも解いてみると、次のような心理や思考パターンが考えられます。
①残業をたくさんすることが評価される(裏を返すと、効率よく仕事をすることが評価されない)
②仕事をしているフリをしておかないと、次から次に(他の人以上に)仕事を押し付けられる
③就業時間以降のややラフな雰囲気の中でコミュニケーションが活発化する
(場合によっては業務の方針が決まってしまう)ため、その場にいることが何かとお得
④無言の同調圧力 などなど。。。
④の「無言の同調圧力」というのはその要素が見えにくく非常にやっかいですが、一方で、農耕民族である日本人としてはだれもが理解できる現象ではないでしょうか。
まさしく集団の空気、「風土」です!
しかし、残りの①~③は対応策がありそうです。これらをよく分析して手を打てば、より積極的な組織風土へと変革していく可能性があります。
次回は、この点をもう少し掘り下げてみましょう。