皆さま、こんにちは。
福岡県中小企業振興センター専門家派遣プロジェクトマネージャーの林です。
今年は中小企業へも本格的に働き方改革の取り組みが求められるようになり、
対応も進んでいるようです。もちろん来年もこの傾向は継続、進行することでしょう。
しかし、働き方改革と併せて推奨されている『生産性向上』については、その進展が特に話題となることはなかったように思います。やはり生産性向上は難しいテーマなのでしょうか。
あらためて、生産性とは「投入された資源からどれだけの価値が算出されたか(アウトプット/インプット)」を計る指標であり、一般的には労働の効率性を表すものです。
業務効率化との区別がつきにくいですが、業務効率化は時間的・費用的なコストを下げて資源の投入量を低減させること、すなわち上の式のインプットに焦点を当てた活動ということになります。
さて、生産性向上のための方策として、よく次の点が挙げられます。
①業務の見える化
②ムダな業務の削減
③時間管理、タスク管理
④適正な人員配置
⑤コミュニケーション、モチベーションの向上 etc.
これらは従来から指摘されている点ですが、あらためてあるいは定期的に点検する必要があるということなのでしょう。
これらの方策を実行するためITツールの活用が推奨されています。確かに気軽に導入できる無料のITツール(アプリケーション)がいくつもあります。
しかし、必ずしもITツールを駆使する必要はありません。たとえば「業務の見える化」などは、ホワイトボードや模造紙があれば、場合によってはむしろITツールに勝る見える化を実現することができます。
生産性向上に取り組むにあたっては、戦略的・計画的に行うこと、全社的な取り組みとすることが大切です(部門間の連携も生産性向上の重要な要素です)。
社内にプロジェクトを立ち上げてそれぞれに目標を持たせるなど、従業員が主体的に取り組むことができる環境を作ることも有効です。
来年は生産性向上にまつわる様々な考え方、切り口についていくつか取り上げてみる予定です。
なお、当センターには生産性を向上させるための様々なアイデアやノウハウを持ち、皆さまの活動を後押しする経験豊富なアドバイザーがいます。
どうぞお気軽にご相談ください。