皆さま、こんにちは。
福岡県中小企業振興センター専門家派遣プロジェクトマネージャーの林です。
さて、前回のテーマの続きとしてITの利活用を効果的に行うためのポイントを考えてみましょう。
現在は、様々なアプリケーション(アプリ)サービスがあり、多くのものは無料のお試し期間
(トライアル)が設定されているなど、手軽に利用できるようになっています。
しかし、良いというレビューを鵜呑みにしてよく検討しないままアプリを使い始めるというケースが見られます。
無料だからといってやみくもにトライアルするのは時間と労力のムダというものでしょう。
なぜなら、そのアプリを使って一番実現したいことや使用する場面は利用者によって様々だからです。
ですから、まず最初に次のような点を考えてみてください。
・ 自社はどんなことを実現したいのか(経営視点と現場視点)
・ それを実現するために不可欠な要素はなにか
・ 現在の仕事の仕方を変える必要があるか、必要がある場合だれがそれを推進するか
これらをある程度明らかにしたうえでアプリの選定をするとよいでしょう。
そのうえで、選定の際には次のような検討が必要です。
・ 検討中のそれぞれのアプリはどんな点が評価されているか、それは自社が実現したいことか
・ カスタマイズが必要か、カスタマイズしやすいか
・ それは全体の業務フローから見てどのように(どの部分の)生産性に寄与するか
すなわち、全体最適の観点から実現したいことを事前にしっかり検討しておくことが、のちのちの不便さや大して効果的ではなかったという結果を招かないための秘訣です。
また、アプリなどITツール導入の効果を上げるためには、人の動き方、つまり、業務フローや運用ルールなども併せて検討する必要があります。
専門家派遣では、このようなIT導入につなげる経営戦略の検討を支援しています。
様々な補助金の目的に情報化や生産性向上が掲げられている昨今、専門家と一緒にそのような検討をしてみてはいかがでしょうか。