こんにちは、専門家派遣プロジェクトマネージャーの林です。
4月のブログでは、いくつかあるマーケティングの手法あるいはマーケティング活動としてしなければならないこととして、いくつかの要素を列挙しました。
今回は、そのうちのひとつ「ブランディング」について考えてみたいと思います。
そもそも「ブランド」とはなんでしょうか。インターネットで調べてみても、いろんな人がいろんな説明をしています。
なかなか定義付けが難しいものなのかもしれません。
ひとつのヒントとして、会計の世界で「のれん(営業権)」として定義されているものがあります。
「のれん」とは、無形の資産であり、営業を続けているうちにできあがった取引関係や技術力、ノウハウなどの財務諸表には表れにくい資産のことです。
別の言い方をすると「超過収益力」、つまり通常より高く売れる要素ということです。
「ブランド」とは、この「のれん」とほぼイコールのものです。
こう考えてみると「ブランド」というものがなんとなくわかるのではないでしょうか。
通常1本50円で売られている鉛筆にあるロゴを付けると100円で売れるということです。
そのロゴに、お客さまは50円の価値を見出しているわけです。
ブランドの根底にあるものは、その企業の理念や想い、こだわりやひたむきさです。
その理念やこだわりをお客さまに認められ、お客さまと共有することがブランドの根底となります。
決してパッケージのデザインや商品の見た目がブランド作りの中心的な要素ではないということです。
悪い点を改善するという教育を受けてきた日本人にとって、良い点を見つけて伸ばすというのはなかなかに難しいことです。
ここは、第三者の力を借りるのが手軽で確実かもしれません。
いずれにしても、物量では決して大手には勝てない中小企業にとって、自社の良い点を見つけてブランド化するというのは重要な経営上の戦略・戦術です。